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秩父神社_アイキャッチ

【パワースポット】東京から1時間で行けるパワースポット特集! 埼玉県秩父市『秩父神社』

今年も残すところ1ヶ月を切り、振り返ればよかったこともあれば、少しだけ疲れてしまうこともあったのではないでしょうか? そんな、ちょっとした心の疲れを癒せる場所を求めて、パワースポットと呼ばれる場所へ行ってきました。今回行ってきたのはたんなるパワースポットではなく、300年以上の歴史が織りなす関東屈指と言われる最強パワースポット、秩父三社のひとつ「秩父神社」です。

秩父神社_公式サイトTOP
出典:秩父神社

1、そもそもパワースポットとは?

パワースポットとは、ウィキペディアによりますと、
“パワースポット(power spot)とは、地球に点在する特別な“場”のこと。エネルギースポット、気場とも言う。
『世界のパワースポット: 癒しと自分回復の旅ガイド』という本では、パワースポットには人を癒やすとされる水があったり、人に語りかけるとされる岩があったり、あるいは磁力を発する断層があったりすると解説されている。”

とされています。作家の荒俣宏さんは、
“パワースポットで何を感じるかは人により様々だとする。そこにある自然を通して癒やしを求めるのも、やる気を得るのでも、感じ方は人それぞれである”
とおっしゃっています。要するに、パワースポットと呼ばれる自然の中で、すがすがしい空気を胸いっぱいに吸い込んで、心を落ち着けたり心の疲れを癒したり、やる気を奮い立たせたりする、そんな場所ということですね。

2、関東屈指のパワースポット、秩父神社

今回は、都心から1時間ちょっととアクセスも良い、埼玉県は秩父にある関東屈指のパワースポットとして知られる「秩父三社(三峯神社・秩父神社・宝登山神社)」の中の、秩父神社へ行ってきました。

出典:Googleマップ

秩父神社は、埼玉県秩父市番場町にあります。神社は、第十代崇神天皇御大により知知夫国(ちちぶのくに)の国造(くにのみやつこ)に任命された八意思兼命(やごころおもいかね/神様)の子孫とされる知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神(そしん/先祖の神様)をお祀りするために建てたと言われています。なんと、神様の子孫によって作られていたとは、、、!

現存するご社殿は、天正20年(1592年)に徳川家康公が寄進されたものだそうで、江戸時代初期の建築様式はまさに県の有形文化財に指定されるに相応しい造形美を今に残しています。

ここ秩父神社は、子孫繁栄、学業成就、合格祈願など様々なご利益があると言われています。

運転していたので写真は撮れませんでしたが、近くには鉄道の線路が走っていたり、車窓から見える街並みがとても綺麗な印象です。

秩父神社の入り口付近は交差点になっていて、車の通りも多く神社の周りはとても栄えて見えました。駐車場は、写真の右手にある道を進んだ先にあります。

出典:秩父神社 境内案内図


神社の裏側(奥のみぎ横側)に駐車場があるので、そこへ車を止めて、正面に回り大鳥居をくぐり神社の中へ。

3、秩父神社の入り口での身の清め方

突き抜けるほどの青空と落ち着いた神社仏閣の建造物が、心を洗い流してくれます。

秩父神社_手水舎

大鳥居をくぐってすぐ左側に手水舎(ちょうずや・てみずしゃ)があります。こちらで参拝前に身の穢れを清めます。一般的に、
1)軽く礼をする
2)柄杓を右手で持ち、水を汲む
3)左手に流しかけて清め、柄杓を持ち替えて右手も清める
4)さらに柄杓を持ち替え、左手に水を注ぎ、左手で受けた水で口をすすぐ
5)終わったら柄杓を立てるようにして柄に水をかけて清め、元の場所に戻す
6)最後に、軽く礼をして立ち去る

という流れで身を清めてから中へ進みます。

4、秩父神社の中にある神門スゴい

秩父神社_神門

隅角(すみづの)や隅木飾(すみぎかざり)の金色、黄色く染まった紅葉の枝葉が、朱の神門を引き立てます。手前の石段は、8段の階段になっています。どうして8段なのか、、、もっと高くすることも低くすることもできたはずですが、このちょうど8段目というのが人の身長の高さくらいになっていて、そこまで大きくないこの神門が、美しい造形と相まって圧倒的な迫力に感じられます。神様の子孫の建造物すごい。

まだ朝の9時過ぎですが、この時間でもとても多くの方が参拝していました。

5、秩父神社の御本殿は改装中だった(2022年12月現在)

神門をくぐり、目指すは御本殿。

秩父神社_御本殿

真っ赤な絨毯が敷いてありました。この日は秩父神社で結婚式が行われるとのことで、この赤絨毯を新郎新婦、ご親族が歩かれるということでした。結婚式の他に、秩父神社は七五三のお参りでも有名です。

赤絨毯の先の御本殿ですが、遠目からでも確認できる工事の足場、、、。現在、秩父神社の御本殿は「御鎮座2100年奉祝事業」の本殿改修事業の真っ只中でした。工期はなんと、4年! 彫刻の掘り直しなど大掛かりな改修工事が行われているとのことで、有名な4彫刻は見られませんでした。ぜひこの目で見たかった、、、

6、秩父神社 御本殿の見どころ4つ

改修工事中とのことで写真を撮ることができなかったのですが、秩父神社にお願いをしたところ、秩父神社が公開しているお写真の使用許可をいただくことができましたので、お借りしたお写真にてご紹介します。

秩父神社_境内案内_御本殿
出典:秩父神社 境内案内図

6.1、子宝・子育ての虎

秩父神社_子育ての虎

この子宝・子育ての虎は、泣く子も黙る江戸時代の名工、左甚五郎が徳川家康公の威厳とご神祭を守る神の使いとして彫ったものと言われています。かの有名な眠り猫(日光東照宮)や京都知恩院の鶯張りの長廊下、また御影堂の「忘れ傘」の犯人も左甚五郎と言われており、氏の作品というだけで、どうしてもテンションが上がってしまう!

6.2、お元気三猿

秩父神社_お元気三猿

日光東照宮の「みざる、きかざる、いわざる」の三猿は有名ですが、同じ徳川家ゆかりの秩父神社の三猿は「よく見て・よく聞いて・よく話す」お元気三猿という、対照的な表情をしています。もしかしたら東照宮と表裏の関係なのかも知れませんね。

6.3、北辰の梟

秩父神社_北辰の梟

この彫刻は、御本殿の裏側に彫られているのですが、この梟、なんと体は御本殿側に向いていて、顔だけ正反対のこちら(真北)を向いています。昼夜を問わずご祭神を見守っている学業に精通した瑞鳥(ずいちょう/めでたいことが起こる前兆とされる鳥)で、学業成就や合格祈願でここを訪れる人も多いです。

6.4、つなぎの龍

秩父神社_つなぎの龍

なんとこの「つなぎの龍」も、あの左甚五郎が彫刻を施したものと言われています。またこのつなぎの龍には、不思議ないわれがあります。同じ秩父にある秩父観音霊場札所十五番「少林寺」近くの天ヶ池に棲みついた龍が暴れた際に、この彫刻の下に水溜りができていたことから、この彫刻の龍を鎖で繋ぎ止めたところ、その後龍は暴れなくなった、ということです。

7、秩父宮勢津子妃殿下御手植銀杏

御本殿は改修中で、大部分を直接見ることはできなかったのですが、御本殿に向かう途中に、とても目をひく大銀杏があります。

秩父神社_秩父宮妃殿下御手植銀杏

目を見張るほどの大ぶりなこの銀杏は、これから紅葉の季節を迎える秩父の山々の中でも、いっそう金色に輝いていました。実際、参拝に行った際には、秩父宮妃殿下がお植えになったものだとは知らずに、写真を撮ってきたものになります。いわれを知らなくても、その素晴らしさに目を奪われてしまいました。ぜひ、この銀杏の枝振りを見てみてください。

また、その反対側にも銀杏の御神木があります。

秩父神社_御神木

この左側の大銀杏が御神木です。こちらも、神々しくも晴々とした佇まいです。

8、秩父神社の例祭「秩父夜祭」は国の「重要有形・無形民俗文化財」、ユネスコの「無形文化遺産」

秩父神社でこの季節に行われる「秩父夜祭」は、毎年20万人以上の人出が見込まれるほどの大きなお祭りで、いうまでもなく秩父地方最大級の年に一度の大祭です。

秩父神社_秩父夜祭
出典:秩父神社 秩父夜祭
秩父夜祭_笠鉾と屋台
出典:秩父神社 秩父夜祭 笠鉾と屋台

豪華で重量感のある笠鉾と屋台(出車)が太鼓囃子に乗って秩父神社の周りを曳きまわされ、屋台歌舞伎やひき踊りが披露されます。さらに大きな打ち上げ花火や仕掛け花火も上げられ、冬の透き通った夜空を豪華に彩ります。

江戸時代にはこのお祭りがあったという記録があることから、300年以上の歴史があるということになります。この伝統文化の継承に意義があると認められ、笠鉾や屋台などいくつもの行事、神事が国の「重要有形・無形民俗文化財」やユネスコの「無形文化遺産」として指定されています。ぜひ一度、見に行ってみたいですね。

秩父夜祭:埼玉県秩父市秩父神社ほか市内一円
開催日:12月2日、12月3日の2日間
※お祭り当日には仮設トイレが設置されます

秩父神社は、施設も行事も、あるもの全てから元気がもらえそうな、そんな素晴らしい神社でした。空気の綺麗な自然のなかに、古の信仰による逸話がたくさん詰まった、本当の意味でのパワースポットと感じました。身体と心の隅から隅までエネルギーをチャージすることができました!

秩父神社:埼玉県秩父市埼玉県秩父市番場町1-3
アクセス:秩父鉄道秩父駅から徒歩3分、車の場合は関越自動車道 花園I.C.より約30km
拝観料:無料
駐車場:無料駐車場あり(20台くらい)

秩父神社周辺での宿泊、ホテル・旅館はこちら

番外編、近くの秩父駅ではお土産も

歩いて3分ほどの場所にある秩父駅には、以前からお土産屋さん(地場産業センター)が併設されていましたが、今年の3月に地域物産館「じばさん商店」としてリニューアルオープンしていました。

秩父駅_じばさん商店
秩父駅_じばさん商店

秩父で有名なしゃくし菜や生蕎麦、地元の蒸留所で作られるイチローズモルトや秩父が舞台になっている人気アニメのグッズがあったりと、お参りのついでにお土産を見るのもとても楽しいです。ぜひ寄ってみてくださいね。

じばさん商店:埼玉県秩父市側町1-7(秩父鉄道「秩父駅」直結)
営業時間:10時00分〜19時00分(一部フードコートは11時00分~21時00分・不定休)
定休日:年末3日間のみ
駐車場:建物の前に18台(無料)、タイムズ秩父駅前94台(有料)※じばさん商店にて1,000円以上のお買い物、または2階レストランの利用で2時間無料

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